株式会社熊本県酒造研究所


野白金一先生 熊本酒造研究所は、熊本市内の西方にあり、道路から構内に入ると正面に事務所、その手前に写真の野白金一先生の像があります。
吟醸酒の神様と言われている野白金一先生については、詳しく本に書かれているのでここでは説明を省きます。興味のある方は
 
「酒の神様・野白先生」 発行 褐F本酒造研究所 Tel 096-352-4921

を読んでみてください。

吟醸酵母の代表的な熊本酵母発祥蔵で、現在は協会9号酵母として全国の吟醸酒造りに使われています。

 
 

酒の感想

大吟醸

醸造量が極めて少なく、手に入りにくいお酒です。
若干酸が高く、濃い感じのお酒で、熊本酵母独特の香りがあります。


蔵の中

甑(こしき) (こしき)

酒米を蒸すのに使われます。
ボイラーの蒸気を下から入れ、酒米を蒸している様子です。

甑下駄(こしきげた) 甑下駄(こしきげた)

甑(こしき)で蒸しあがった蒸米を掘出す時に、この下駄を履いて甑の中に入ります。

掘りだし 掘出し(ほりだし)

蒸しあがったので、甑の中に甑下駄を履いて入り、蒸米を掘出します。

掘出し
掘出し(ほりだし)

甑下駄を履いて甑の中に入り、スコップで蒸米を掘出している様子です。
放冷(ほうれい) 放冷(ほうれい)

掘出された蒸米は、放冷機で冷やされ麹室(こうじむろ)で麹を造ったり、仕込米として使われます。

麹 (こうじ)

種麹を蒸米に降りかけ、室の中で麹が出来ていきます。

天窓説明図 野白式天窓(のじろしきてんまど)説明図

野白金一先生考案の麹室(こうじむろ)の温度を調整するための天窓の原理図です。

野白式天窓(のじろしきてんまど)

実際の野白式天窓です。
この開閉によって、麹室(こうじむろ)の温度を調整します。
現在では、空調設備が普及したためにあまり使われなくなってきました。

醪 (もろみ)

大吟醸の醪です。
あと1日ほどで搾りになります。

大吟醸仕込みタンク 大吟醸仕込みタンク

大吟醸の仕込タンクの写真です。
桶の中にタンクを入れて、2重タンクにしてあります。
桶とタンクの間には氷を入れ、醪の温度が上昇しないようにするためです。

製品庫

出来あがった製品は、箱詰めされ冷蔵庫の中に保管されます。